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腐敗が起こるメカニズムは?
- 菌の混入源
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殺菌・滅菌した水でない限り、水には菌が含まれています。
また、ホコリや頭髪等、循環使用中に様々な経路から菌は混入します。 - 菌の増殖条件 – 栄養源と適度な温度 –
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栄養源 有機成分(油性成分やアミンなどの窒素化合物)
無機成分(マグネシウムイオン、カルシウムイオン、リン、硫黄など)適度な温度 30°C付近 酸素の有無 菌による(好気性菌と嫌気性菌の存在) - 菌の抑制条件
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pH 中性領域を外し、酸性もしくはアルカリ性にする 温度 30°C付近を外し、極端に暑くもしくは寒くする →非現実的な条件 栄養源がない 有機・無機のいずれかのシャットダウン →非現実的な条件 酸素の有無 偏性嫌気性菌に有効だが、好気性菌・通性嫌気性菌には逆効果 殺菌剤の添加 水溶性油剤の長期循環使用は、微生物が増殖しやすい環境と言えます。
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新液(pH9.0以上)
混入油・油剤成分・硬度成分・適度な温度 →栄養源
液循環による酸素供給 →好気性菌に好適な環境に -
pHが徐々に低下(pH8.5〜9.0)
菌の活動によりアルカリ成分分解 →pH低下・好適な環境に
菌の活動により酸性物質放出 →pH低下・好適な環境に -
pHが大きく低下(pH8.0〜8.5)
菌の活動により液中の溶存酸素濃度が低下 →偏性嫌気性菌に好適な環境に
切屑の堆積 →偏性嫌気性菌に好適な環境に -
腐敗(pH8.0以下)
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